「本人が自覚していない良さを伝えて」 NPOが講演会

「つまづきをきっかけとする子どもとの接し方」と題した講演会(NPO法人Learning for All主催)が4月16日、都内で開かれた。

褒めるポイントについて話す入澤充さん

学習に困難がある子供に接する教員のための研修プログラムを開発している、教育プログラム開発マネージャーの入澤充さんは「教育格差で学習が不十分な子供は、そうではない子供と比べて、ネガティブな言葉がけをされることが多い」と説明。

「『何をしたか』という成果ではなく、『何を頑張ったか』という過程に目を向けて褒めてほしい。『やるのが当たり前』とせず、できたことを評価し、見ているというメッセージを伝えることが大切だ」と述べた。

褒めるポイントとしては▽丁寧にやろうとしている▽意識して変えようとしている▽継続してできている――などを挙げ、「本人が自覚していない良さを見つけて伝えることが、自己肯定感を高めるためには欠かせない」と強調。

また、授業が思いどおりに進まなかった際には、学習者目線で見直すことが重要だとし、「▽do(何をしたか)▽think(どう考えていたか)▽feel(どう感じたか)▽want(本質的には何を望んでいたか)――の四つの枠組みで振り返ると、改善策が見えてくる」と語った。

同NPO法人は「教育格差を終わらせる」を目標に掲げ、2010年に活動開始。都内の複数の区教委や埼玉県戸田市、奈良市教委などと連携し、貧困やネグレクト、学習障害、いじめによる不登校などを背景に、学習に困難を抱える小・中学生に学習や生活の支援をしている。7千人以上に教育プログラムを提供し、高校進学率100%の実績を上げているという。