学校側のメモ隠蔽を非難 神戸市いじめ再調査委が報告書

2016年に神戸市立中学3年の女子生徒が自死した事案で、再調査を進めていた「市いじめ問題再調査委員会」は4月16日、生徒が学校生活を通じて受けていたいじめが、自死の要因に関係していたとする調査報告書を公表した。担任の学級運営や、生徒が受けていた行為をいじめとして認識せず、いじめの事実を話した友人の生徒のメモを隠蔽(いんぺい)するなどした、学校側の対応を強く非難した。

同報告書によると、自死した生徒は、他の女子生徒から無視や陰口、仲間外れ、インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷を受けていた。3年生になるとクラスに居場所を感じられず、希死念慮や自傷行為が見られるようになり、10月に自死に至った。

同報告書では、このときの担任の画一的・統制的な学級運営や、はっきり意見を言う生徒を好み、おとなしく意思表示をあまりしない生徒を好まないといった指導が、クラス内で「スクールカースト」を形成。構造的ないじめを誘発する背景になったと批判した。もし被害生徒に3年間、丁寧に寄り添った教師が一人でもいたら、生徒の命は救えた可能性があると指摘した。

また、学校側の対応として、生徒が受けていた行為を教職員は誰もいじめとして認識せず、女子生徒同士の人間関係として捉えていたために、初期対応を誤り、いじめの深刻化を招いたとした。

生徒が自死した直後、いじめの事実について教師に話した生徒のメモを、校長や市教委の首席指導主事が隠蔽した行為は、生徒の遺族や事実を語った関係生徒、保護者の思いが軽く扱われていると言わざるを得ないと批判した。