「野獣」松本薫さんら オリパラメダリストが小学校訪問

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は4月17日、東京都世田谷区の区立笹原小学校(後藤真司校長、児童465人)で、「東京2020算数ドリル2019年版」配布式を開催した。12年のロンドン五輪で金メダル、16年のリオ五輪で銅メダルを獲得した元柔道選手で、「野獣」と呼ばれた松本薫さんと、リオ五輪銅メダルのパラリンピアン、山田拓朗選手が参加。学校代表の6年生児童らにドリルを渡した。

児童の質問に応じる松本薫さん(左)と山田拓朗選手

松本さんは「小学生の時は宿題が嫌で、特に算数ドリルは大嫌いだったが、勉強すれば人生の幅が広がると分かった。このドリルなら楽しく取り組めると思う。少しでも多くの小学生に興味を持ってもらい、勉強に意欲的になるきっかけになれば」と話した。

山田選手は「パラリンピックは、まだまだマイナーな大会。子供の世代に知ってもらいたい」と語り、児童に向けて「自分がこれまで競技を続けてこられたのは、さまざまな人に支えてもらい、応援してもらったから。一人では絶対にできなかった。皆さんもパラリンピアンを応援し、力になってほしい」と呼びかけた。

メダリスト2人は、無償で式に参加したという。

ドリルを活用した授業を見学した後は、児童からの質問に応じて成功体験や失敗談を聞かせた。

算数ドリルを手にするメダリスト2人と児童

「スポーツを通じて学んだことは」という質問に、松本さんは「骨折を6回、疲労骨折を右足だけで20回以上した」と自身のけがに触れ、「なぜこんなに骨折が多かったのだと思う?」と児童に問い返した。

児童が「危険な競技だから」「他の選手が強かったから」と推測すると、松本さんは「子供の頃に、アイスクリームやお菓子ばかり食べていたから」と回答。

「アイスクリームが大好きだから、今アイスクリーム店で働いている」と笑わせつつも、「食生活がきちんとしていれば、骨が弱くなることはなかった。好き嫌いせず、ちゃんとごはんを食べることが一番大切」と教えた。

後藤校長は「このメダリスト2人の来校を、児童にオリンピック・パラリンピックに関心を抱かせるきっかけとし、共に生きる社会の大切さに気づかせたい」と語った。