特支との共同学習を推進 文科省がガイドを全面改訂

文科省は4月19日までに、特別支援学校の児童生徒と、幼、小、中、高の児童生徒が共に学ぶ授業の実施について整理した「交流及び共同学習ガイド」の改訂版を公表した。

2018年2月に同省「心のバリアフリー学習推進会議」が取りまとめた報告書「学校における交流及び共同学習の推進について」を踏まえ、内容を全面刷新。各学校の具体的な実践事例を盛り込み、交流や共同学習を推進するのが狙い。

改訂版では、交流や共同学習を「相互の触れ合いを通じて豊かな人間性を育むことを目的とする交流の側面と、教科等のねらいの達成を目的とする共同学習の側面があり、この二つの側面を分かちがたいものとして捉え、推進していく必要がある」と指摘。

推進にあたって▽関係者の共通理解▽体制の構築▽指導計画の作成▽活動の実施▽評価――の留意点について解説した。

実際の取り組みとして、幼、小、中、高と特別支援学校の7事例を掲載。それぞれの事例について▽活動内容▽年間指導計画の概要▽工夫したこと▽成果、今後の展望――などを整理した。

例えば、高校3年生の事例では、特別支援学校高等部の生徒と共同で、ミュージカルのワークショップをして公演。プロの劇団員を講師に招き、生徒の内面を引き出す自己表現活動や、オリジナルミュージカルの創作などに取り組んだ。

同省の担当者は「幼稚園から高校、特別支援学校まで、幅広い実践事例を具体的に紹介している。各学校で参考にしてもらい、交流や共同学習を推進してほしい」と話している。