京大iPS細胞研と公立中でPBL授業 京都府が新施策

京都府教育委員会は4月25日、今年度から府内の5公立中学校と、京都を中心に活躍している企業・大学が連携し、課題解決型学習(PBL)を行う「未来の担い手育成プログラム」を実施すると発表した。連携企業・大学は、京都大学iPS細胞研究所、グンゼ、祇園辻利、美濃吉、丹後王国。都道府県教育委員会の施策として、民間企業と連携した課題解決型学習を公立中学校で行う事業は、全国初となる。

「未来の担い手育成プログラム」の流れ

同プログラムでは、5校を「未来の担い手育成プログラム研究校」として指定。研究校では1年生を「教科・領域での習練期」、2年生を「学びの実践期」、3年生を「学びの汎用(はんよう)化」と位置付け、3年間を通じて課題解決型学習につながる授業改善などに取り組む。

2年生では、実際に連携企業・大学側から課題の提示を受け、年間15コマ程度の課題解決型学習を実施する。

例えば、京都大学iPS細胞研究所と連携する向日市立寺戸中学校には「誰もが安心してiPS細胞を用いた治療を受けられるようになるためには、どのようなことが必要でしょう」という課題が出される。

グンゼと連携する綾部市立東綾中学校には、「10年後の時代に合った『ここちよい』インナーウェアを創造してください」といった課題が提示される。

企業・大学側は年間を通して、出前授業などで課題解決に向けたサポートを行っていく。

また、年度末には、府内の公立中学校(京都市を除く)の2年生を対象とした課題解決型学習のコンテスト「きょうと明日へのチャレンジコンテスト」も新規に開催する。

京都府教育庁指導部学校教育課の栗山和大課長は「新しい学びへの具体的な方策の一つとして、このプログラムを考えた。この取り組みを通して、自ら学び続け、社会と関わる人材を育成していきたい。今後は社会の変化に対応できる学びが必要で、地元企業や大学と連携しながら新しい学びのあり方をつくっていきたい」と展望を語った。

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