起床が遅いと授業理解度低く 富山大が小学生対象に調査

富山大学はこのほど、富山県内の小学生を対象とした調査で、起床時間が遅いほど、学校の授業理解度が低いことが分かったと発表した。両親の喫煙の有無や生活のゆとりなどと、授業理解度にも関連が示された。

同調査は、同学地域連携推進機構地域医療保健支援部門の山田正明助教らが、文科省のスーパー食育スクール事業の追加調査として、2016年1月に同県高岡市内の小学生2129人を対象に実施。有効回答数は1663人(78.1%)だった。

同調査では、「授業の内容がわかりますか」という質問に「よくわからない」「わからない」と回答した児童を、授業理解度が低いと定義。授業理解度が低い児童は18.0%(男子17.4%、女子18.6%)を占めた。

児童の生活習慣では、午前6時30分までに起床する児童と比べ、7時までの児童は1.36倍、7時以降の児童では2.48倍、授業理解度が低い児童が多かった。

平日のメディア視聴時間が2時間以上では、2時間未満と比べて1.35倍、自宅での学習時間が1時間未満では、1時間以上と比べて1.82倍、授業理解度が低い児童が多い結果となった。

家庭環境に着目して分析したところ、父親が喫煙する家庭では、喫煙しない家庭と比べて1.47倍、母親が喫煙する家庭では1.87倍、児童の授業理解度が低かった。

また、生活にゆとりがある家庭と比べ、ゆとりがない家庭では1.48倍、児童の授業理解度が低かった。

山田助教は「子供のメディア視聴や学習時間、起床時間は、保護者や学校が子供に伝えることで修正可能な要因だ。保護者も、たばこを子供の前では吸わないようにするなど、配慮してほしい。家庭の経済的なゆとりなどの要因については、社会全体で格差を広げないようにする対策が必要だ」と話した。

研究成果は日本衛生学会の英文誌「Environmental Health and Preventive Medicine」の4月9日号に掲載された。