学校でのセクハラ55人報告 神奈川県教委が調査

神奈川県教委が5月13日までに発表した、県立学校におけるセクシュアルハラスメントに関する調査結果によると、2018年度に学校で自分や他の生徒がセクハラ被害を受けたと回答した生徒が55人に上った。前年度の調査より9件増加した。

教職員を対象とした調査でも、セクハラにあたる言動が10件報告された。

調査は、学校でのセクハラ行為の防止を図るため県教委が毎年実施しており、18年度は県立高校や特別支援学校など172校の生徒約13万人と、教職員約1万6千人を対象に行われた。

被害を受けたと回答した生徒55人の内訳は、複数回答で、自分が被害を受けたと回答したのが43人、他の生徒が被害を受けたと回答したのが25人だった。

自分が被害を受けた生徒に誰から被害を受けたのか聞いたところ、▽教員 24件▽生徒 15件▽顧問の教員以外の部活動指導者 1件▽その他 6件――だった。

被害内容については▽必要もないのに体に触られた 20件▽性的なからかいや冗談などを言われた 15件▽「女(男)にはまかせられない」「男(女)らしくない」など性別により決めつけられた 5件▽携帯電話などで性的なメッセージや画像を送られた 4件――などだった。性的な関係を求められたとの回答も2件あった。

被害後の対応について聞いたところ▽友達・家族など身近な人に相談した 20件▽学校の教員や相談窓口などに相談した 12件▽態度や言葉などで不快と感じたことを相手に伝えた 10件――などだった。「何もしなかった」との回答も11件あった。

現在の状況については「被害を受けなくなった」との回答が21件で最多だったが、▽被害を受け続けている 17件▽二次被害を受けた 5件――となった。

県教委では、被害を受けたという回答55件のうち、学校名が特定された54件については、各学校の校長にアンケートの回答内容を連絡。事実確認が必要な回答については、学校長が調査し、行為者が判明した場合には直接指導を行った。判明しなかった場合でも注意喚起などの措置を講じた、としている。

また、アンケートの結果を踏まえ、生徒がどのような言動をセクハラととらえるのかを具体的に示し、教職員らに注意を促していく方針。