教員免許に必要な単位を架空認定 千葉大教授を懲戒処分

千葉大学は5月10日、同学教育学部の教授について、教員免許の取得に必要な科目の履修が不足していた学生の単位を架空認定していたと発表した。同学は5月9日付で教授を停職4カ月の懲戒処分にした。

千葉大学教育学部(同学ホームページより)

同学によれば、教授は50歳代の男性。この学生が卒業間近の2015年2月ごろ、事務担当者から、卒業単位は満たしているものの教員免許の取得に必要な科目の2単位が不足していると指摘された。

教授は学生が履修するコースの主任で、14年の夏休み前にこの学生から相談を受け、履修状況を十分確認しないまま「大丈夫。問題ない」などと学生に伝えていた。

教授は単位不足が発覚した後も学生に説明せず、事務担当者に「責任を持って補講をする」などと釈明しながら実際には補講をしなかった。にもかかわらず、学生が科目を履修しているとする文書を勝手に作成。同年3月の教授会で1科目2単位分を不正に認定させた。教授の担当科目ではなかった。

18年7月に同学関係者から文書で不正を指摘する内部通報があって発覚した。学生は15年3月の卒業時に教員免許を取得していた。教職には就いていなかったが、18年度中に補講を受け、教員免許の取り消しはなかった。

教授は大学の調査に不正を認め、「自分の確認漏れで単位不足が起きたのではないかと責任を感じた。学生に不利益が出ると思い、自分の勝手な判断でやった。事態の重大さに思いが至らず、安易な気持ちだった」と話したという。

同学は教育新聞の取材に対し、「教育者養成を第一の使命としている教育学部の教員としてあるまじき重大な非違行為であり、大学教育の社会的な信頼を損ねたことを深くおわびする。二度と同様のことが発生しないよう、再発防止と信頼回復に努める」としている。

不正な単位認定が発覚したことを受け、資料が残る過去5年分を調べたが、同様の不正はなかったという。処分内容は国立大学法人千葉大学就業規則に基づくものだとし、公表基準に該当しないとして教授の氏名を明らかにしていない。