教員向けいじめ対応マニュアル 滋賀県大津市が公開

滋賀県大津市は5月14日、教員向けに、インターネット上のいじめやトラブルの対応マニュアルを公開した。実際に起きた事例を基に具体的な対処法を示し、学校現場での発見や初期対応を早め、被害の拡大や深刻化を防ぐ狙い。市内の小・中学校の教員全約1900人と高校にはすでに配布。同市いじめ対策推進室の担当者は「ネットいじめに特化した対応マニュアルは珍しい」としている。

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ネット上のトラブルの事例では、▽LINEのグループトークで中傷が書き込まれた▽LINEのグループから外された▽他人による「なりすまし」があった▽顔写真などの画像を勝手に加工・拡散された▽スマホを持っていないことでからかわれた――など、ネットにまつわるトラブル10事例を掲載。それぞれの問題点や子供・保護者への対処法、学校内での事後対応、解説、豆知識などがまとめられている。

解説では、いじめに遭った元男子生徒がネット上の「掲示板」で実名をさらされプライバシーを侵害されたとして、東京地裁が18年12月、プロバイダー(ネット接続業者)3社に発信者の名前などの情報を開示するよう命じた事例を紹介し、「ネット上のさまざまな情報により書き込んだ本人が特定できる場合があることを正しく理解させる」などと説明している。

その他、「TikTok」といった児童・生徒に流行しているアプリやゲーム、ネット用語を紹介する資料や、相談機関の一覧も収録。

越直美市長は「作って終わりではなく、日進月歩の情報技術に対応できるよう必要に応じて情報を追加し、公表に努めたい」としている。

同室の担当者は「具体的な対策を提示することで、ネットいじめの発生や深刻化を防ぎたい」と話している。

マニュアルは全62ページで、市が開設した「いじめ対策ポータルサイト」で見られる。