高校と音大が連携授業 非認知スキルの育成目指す

クラーク記念国際高校と東京音楽大学は今年度から連携授業をスタートさせ、公開授業を5月16日、実施した。単位互換協定に基づく取り組みで、高大連携して互いに刺激し合いながら、表現力や協調性などの非認知スキルを高める狙い。

大学生のサポートを受けながら学ぶ高校生

連携授業は同学の声楽専攻1年次の「ヴォイストレーニング」。劇場で客席に力強く響く声を身に付ける基礎として、呼吸法や共鳴のコントロールなどを、講義やグループレッスンなどを通じて学ぶ。

公開授業では、ソプラノ歌手でもある同学の水野貴子教授が、「いい声の条件」として▽ホールに響き渡る声量がある▽音量を自由に調節できる▽加齢による声の衰えを最小限に抑える――などを挙げ、体全体を使う重要性を強調。

高校生と大学生がペアになるなどして、体の使い方や発声の仕方を確認し合った。

終了後、同コース責任者で国語科の小山智子教諭は「年に3回実施している演劇の公演で、生徒は声をつぶしてしまうが、今後は大学で専門的に学ぶことでそれが防げる」と述べ、「声楽のプロになるべく日々努力している大学生は、生徒にいい影響を与えている。学習に対する積極性や進路意識の向上につながっているようだ」と語った。

東京音楽大学の水野貴子教授が発声を実演。歓声が上がった

クラーク記念国際高校は1992年に開校した広域通信制高校で、東京キャンパスにダンスや演劇、殺陣(たて)といった舞台パフォーマンスの習得を目指す「パフォーマンスコース」を設置している。今年度から、「ヴォイストレーニング」を同コース2年次の必修授業とし、通年履修で2単位を認定する。

連携について同校は「多様な学びのニーズに応える高校として、高校における表現教育に新たなページを刻みたい」としている。

大学側も、高校との連携授業は初めてだとして、「舞台でパフォーマンスのプロを目指す高校生と授業を共にすることは、大学生にとっても表現の幅を広げる機会になる」と期待を寄せている。

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