宮台真司氏と小島慶子氏が対談 次世代の教育テーマに

地域活性化や環境問題などの情報を発信するメディア「EARTH JOURNAL」が主催するイベント「SDGs LIVE」の第1回が5月16日、東京都渋谷区で開かれ、社会学者で首都大学東京教授の宮台真司氏と元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子氏が「次世代の教育」をテーマに対談した。

教育をテーマに対談する小島氏(中央)と宮台氏

2030年までに持続可能な世界を実現するために各国が取り組むべき目標として、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)では、目標4に「質の高い教育」を掲げている。

SDGsにおける教育の重要性について、小島氏は「SDGsの目標に貢献しようと思ったら、まずはその目標が何かを理解する基礎学力が必要だ。さらに、その目標について自分にできることを判断したり、正解の出ないものを考えたりするのも教育だ。SDGsの全ての目標を達成するには教育が一番重要だ」と話した。

それに対し宮台氏は「SDGsは、大きな時間軸の中で、子々孫々をわれわれだと思い、この世界の大切なものを残そうと思えるかどうかだ。スローガンを語ることは重要ではない。人間として感情が働くかどうかがポイントだ」と指摘。

さらに「計算可能性を重視する近代社会では、人間の好奇心を排除してきた。言葉の奴隷にならずに、その背景にあるコンテクストを読み取ったり、他者のために行動できたりする感受性を小さいうちから育てることが大切だ」と警鐘を鳴らした。

また、「人間にとって学びとは何か」という話題に対し、小島氏は「学びの場は学校以外にもたくさんあるし、いくつになっても学べる。小説を書くように生きることはできないが、振り返ると小説を読むように生きることはできる。自分の経験をどう読むのか、その読み方を広げるためにこそ、教育が必要だ」と語った。

イベントには、教育やSDGsに関心を寄せる社会人ら100人が参加した。「SDGs LIVE」はSDGsが掲げる17の目標をテーマに、5月以降、毎月開催する予定。