性教育を考えるイベント開催 元教員や助産師が登壇

子供の性教育を考えるWebサイトを運営する「命育(めいいく)プロジェクト」が5月17日、都内でイベントを開催し、保健体育の元教員や助産師ら専門家がパネルディスカッションを行った。

大貫氏が配信する性教育動画を見る参加者

命育プロジェクトは、子供を持つクリエイターや医療関係者で構成されており、Webサイトやイベントを通して、幼児から中高生の保護者に向けて性の知識を提供している。

ディスカッションでは、中高生や保護者向けに性教育の講演をするNPO法人ピルコンの染矢明日香理事長、助産師の大貫詩織氏、元中学校保健体育教員の伊賀弓氏がパネリストとなり、「子供との性コミュニケーション」をテーマに意見交換した。

日本の学校で行われる性教育について、大貫氏は「私自身も中高生時代の性教育は、ほとんど記憶に残っていない。妊娠や出産など人生の大きなイベントに関わる学習が、こんなに不十分でよいのか」と問題提起。

伊賀氏は教員時代を振り返り、「生徒の視覚に訴えられるようイラストや手作りの教材を使い工夫した。しかしながら、どこまで内容に踏み込んでいいのか、線引きに戸惑うことが多かった」と話した。

このやりとりを受け、染矢氏は「日本の性教育は学校に任せきりで、子供たちにとって不十分。教員をフォローするための仕組みもない。家庭でも明るく楽しく性について語り合える環境を整えてほしい」と呼び掛けた。

さらに大貫氏は、「性教育YouTuberシオリーヌ」として月経の仕組みやコンドームの使い方について動画配信する自身の取り組みを紹介。「最近の若者はテキストよりも動画から情報収集する。子供たちに今一番届きやすい情報ツールは何か、大人たちはアンテナを張ってほしい」と指摘した。

その後、パネリストらは会場に集まった保護者およそ25人と意見を交わした。