保育園児らの移動経路の安全確保へ 初の関係閣僚会議

大津市で散歩中の保育園児らの列に車が突っ込み、2人が死亡するなど、小さな子供が犠牲になる交通事故が相次いだのを受け、政府は5月21日、交通安全対策に関する関係閣僚会議の初会合を開いた。

未就学児の交通安全対策の充実を表明する柴山文科相

関係閣僚会議には、菅義偉官房長官、柴山昌彦文科相、根本匠厚労相、石井啓一国交相らが出席し、高齢運転者による交通事故防止策の推進や、未就学児が集団で移動する際の経路の安全確保などを議論。安倍晋三首相は、宮腰光寛内閣府特命担当相を中心に、これらの安全対策に政府全体で取り組むよう指示した。

文科相は閣議後の記者会見で「関係閣僚会議を踏まえて、関係省庁と連携の上、未就学児が集団で移動する経路の安全確保を含め、園外活動における幼児の交通安全対策の充実策を早急に検討したい」と述べた。

文科省では、今月末に各都道府県、政令市などの教委で安全教育を担当する指導主事を対象とした会議を開催し、交通事故の予防や安全対策に向けた取り組みについて周知を図る予定。

これに先立ち、同省では、大津市の事故を受けて、5月10日付で全国の教育委員会に対し、幼稚園などの安全管理の徹底に向けた事務連絡を出し、注意喚起を行っている。

同省は、今年3月に改定した「学校安全資料『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」で、幼稚園などでの園外保育や通学路の安全確保などの留意点を整理しているほか、「学校の危機管理マニュアルの作成の手引」で「交通事故への対応」をまとめている。

事務連絡では、こうした資料を基に、事故の発生防止や事故発生時の教職員の対応について周知徹底を図り、必要に応じて「学校安全計画」や「危機管理マニュアル」を見直すよう求めた。