全日中総会 新会長に荒川区立尾久八幡中の川越校長

全日本中学校長会(全日中)は5月22日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで第70回総会を開いた。第43代会長に、東京都荒川区立尾久八幡中学校の川越豊彦校長が就任した。川越新会長は①新学習指導要領の全面実施に向けた対応②学校における働き方改革の推進③全日中教育ビジョンの策定――の三つを重要課題に挙げた。

第43代会長に選出された川越校長

総会には、全国の公立中学校長ら約400人が出席。

就任あいさつに立った川越新会長は「全日中教育ビジョンは、校長による学校からの教育改革推進の指針として、大きな役割を果たしてきた。新ビジョンは安全・安心がキーワードの一つになる。防災や減災教育の充実を図るほか、子供が安心して学校生活を送れるように、いじめ防止対策を明確に位置付けたい」と述べ、新ビジョンの策定に意欲を示した。

また、新学習指導要領の全面実施に向けた条件整備や、働き方改革を学校現場で進める上での教員の意識改革の必要性を訴えた。

山本聖志前会長(東京都豊島区立千登世橋中学校長)は退任に先立ち、「全日中会長として、全国各地の地区大会や東日本大震災の被災地を訪れた。復興が着実に進み、災害に強い学校として生まれ変わらせようという各自治体や教師の思いを感じた一方、避難先から生徒が戻らないなど、新しい学校を継続する上での課題もみられた。全日中として、被災地への支援継続、防災教育の充実や災害記憶の風化防止などに取り組んでいく必要性を感じた」と振り返った。

総会では他にも、▽学習指導要領に基づく特色ある教育課程の編成・実施・評価・改善を通じた確かな学力の定着、豊かな心と健やかな身体の育成▽学校教育の課題に応じた研修の充実による、教職員の資質・能力の向上と使命感の高揚▽「教科書無償給与制度」「義務教育費国庫負担制度」及び「人材確保法」の堅持の要請▽学校が担うべき業務の精選・明確化による働き方改革の推進と、新しい時代に求められる学校づくりに向けたリーダーシップの発揮――などを盛り込んだ決議を採択した。