教員養成でフラッグシップ大学 中教審WGが検討開始

中教審初等中等教育分科会教員養成部会に設置された「教員養成のフラッグシップ大学検討ワーキンググループ」は5月23日、初会合を開き、Society5.0を見据えた「フラッグシップ大学」のイメージについて議論した。同WGでは、年内をめどに、ICTを活用したアクティブ・ラーニングや、EdTechによる個別最適化された学びに対応した指導力を備えた教員の養成を担う大学像を具体化させる。

教員養成のフラッグシップ大学について議論を始めた中教審のワーキンググループ

5月17日に取りまとめられた教育再生実行会議の第十一次提言では、社会が変革する中で、ICT活用やアクティブ・ラーニング、学習の個別最適化に対応した教育を実現し、先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れたSociety5.0で活躍する人材を育成するためには、教員の指導力向上が必要だとし、教員養成をリードする「フラッグシップ大学」の創設を盛り込んだ。

これを受けてWGでは、「フラッグシップ大学」の役割をはじめ、教育課程、研究の内容や、大学教員の養成などを検討。産業界との連携推進や教育課程、指導体制などで特例を設けることも視野に入れる。9月に中間報告を取りまとめた上で、年内に最終報告を出す見通し。

出席した委員からは「教員養成大学は現在もさまざまな取り組みをしているが、その効果をきちんと検証していない。エビデンスを基に効果的な取り組みが展開できる大学にしなければならない」「欧米の教員の多くはさまざまな職業を経験してから教員になっているが、日本では、教員養成大学を出てすぐに教員になる。社会について幅広く学び、経験することが必要だ。フラッグシップ大学ではリベラルアーツこそが重要になる」「教員養成では、さまざまな教科に対応して大学教員をそろえる必要があるため、大学側の負担が大きい。フラッグシップ大学を核に、教員養成の大学間連携を進めることも考えられる」といった意見が出た。

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