424人が教職員からのセクハラ訴え 性差別発言も

千葉県教委は5月29日、教育委員会定例会で、2018年度に実施した県内公立学校でのセクハラに関する実態調査の結果を報告した。17年度より116人多い424人の児童・生徒が、教職員の言動を「セクハラと感じた」と回答した。「体を触られた」といった訴えも複数あったが、県教委は「追跡調査の結果、深刻な問題はなかった」との見解を示している。

同調査は04年度から毎年実施。今回は18年12月~19年1月、千葉市立を除く県内全ての公立小・中学校と県立高校、特別支援学校の計1163校を対象として実施し、児童・生徒計46万3170人から回答を得た。

調査の結果、教職員の言動を「セクハラと感じた」と回答した児童・生徒は424人で、前年度(308人)から116人増加した。424人の内訳は、高校生が230人、中学生が121人、小学生が56人、特別支援学校が17人だった。

内容で最も多かったのは「性的な話や冗談を言われ不快だった」(121人)。次いで、「必要以上に体を触られた」(117人)、「皆の前で容姿を話題にされ不快だった」(64人)――が多かった。

自由記述では、▽男性教員にうなじを必要以上に触られた▽親しくない教員に体育の時間に肩をもまれた▽ネックレスの検査をすると言って突然服の襟首を強く押し下げられ、着けていないにも関わらず謝罪もなかった▽教員が他の生徒に「かわいい子には優しい」と言いながらプリントを渡した▽Tシャツのサイズを皆の前で読み上げられた――などが具体的な事柄として挙げられた。

その他、「女子はこの授業大事だぞ。ほぼほぼ事務職なんだから」「女性は若いうちに結婚すべきだ」といった、性差別に関わる発言を訴える記述もあった。

また、「セクハラ以外のハラスメントを教職員から受けて不快だと感じたことがあるか」という調査では、約46万人のうち993人が「ある」と回答した。割合が最も高かったのは特別支援学校で、0.8%だった。

具体的な内容では、「他人の前で姉妹の比較をされた」「思うように動けないのに『早くしなさい』と大声できつく注意された」などの記述があった。

県教委は「これまで具体的発言を示しての指導はしていなかった。セクハラ根絶に向け、今回明らかになったことを各学校に周知し、参加型の研修を実施するなどして、教職員一人一人の倫理観を高める」としている。

県立学校の教職員を対象とした調査も実施されており、回答者数1万1499人に対し、教職員や生徒の言動を「セクハラ」と感じた教職員は94人で、そのうち男性は17人、女性は77人だった。

内容で最も多かったのは「容姿・年齢・結婚・妊娠を話題にされ不快だった」(35人)。次いで、「性的な話や冗談を言われたりメールなどを送られ不快だった」(13人)、「必要ないのに体を触られた」(11人)――が多かった。