警察と学校で不審者情報共有 関係閣僚会議で首相が指示

川崎市のスクールバス襲撃事件を受け、政府は5月29日、「登下校時の子供の安全確保に関する関係閣僚会議」を開いた。安倍晋三首相は、子供の登下校時に重点的に警察官によるパトロールを行うことや、警察と学校で不審者情報を共有する仕組みを強化するよう、関係閣僚に指示した。

川崎スクールバス襲撃事件を受け、登下校の安全対策強化を指示する安倍首相(首相官邸HPより)

関係閣僚会議には、菅義偉官房長官、柴山昌彦文科相、山本順三国家公安委員長、石井啓一国交相、根本匠厚労相らが出席。

安倍首相は関係閣僚に対し、▽子供の被害状況などを関係省庁で情報共有し、安全確保策に生かす▽登下校時に子供が集まる場所を再点検し、警察官による警戒・パトロールや地域住民による見守り活動を重点的に実施する▽警察や学校が把握した不審者情報を共有する仕組みを強化し、子供の安全確保に活用できるようにする――ことを指示した。

安倍首相は「川崎市で発生した事件は、大変痛ましい事件であり、幼い子供たちが被害にあったことに強い憤りを覚える。子供たちの安全を何としても守らなければならない」と強調した。

関係閣僚会議後に柴山文科相は記者団に、「登下校時の児童生徒の安全確保に万全を期すため、昨年取りまとめられた登下校防犯プランに基づく取り組みに加え、今日、総理から受けた指示を踏まえて、警察などの関係省庁、自治体と連携しながら、二度とこのような悲劇を繰り返さないように速やかに検討に取りかかりたい」と強調した。

さらに「私学を含めた全国の小学校を対象とする通学路の合同点検や危険箇所の情報共有のフォローアップは当然だ。緊急的な対応、中長期的な対応の両面から速やかに対策を検討していきたい」と述べた。

文科省では、30日に開催される各都道府県の学校安全担当者を集めた会議で、登下校を含む学校安全の確保に万全を期すよう依頼する。