子供へのセクハラ・パワハラ防げ 鳥取県、教職員に指針

鳥取県教委はこのほど、教職員による児童生徒へのハラスメント防止対策などをまとめた指針の運用を開始した。指針の内容を詳しく解説したしおりを、県内の小・中・高校、特別支援学校などに配布。セクハラ、パワハラの具体的な行為や防止のための取り組みを示した。6~7月に県内の小中学校の管理職らを対象に研修会を実施する。

しおりによると、セクハラに該当する行為は▽必要が無いのに身長や体重など身体的なことを質問したり、話題にしたりする▽体を執拗(しつよう)に眺め、児童生徒に不快感を与える▽「男子(女子)だから」「男子(女子)のくせに」と発言する▽学校教育以外の目的で児童生徒の撮影、録音をする――などが挙げられた。

パワハラに当たる行為では▽指示する代わりに腕を引っ張ったり、後ろから押したりする▽感情のまま大声で叱責する、長時間大声で怒鳴る、高圧的に指示する▽教室に鍵をかけ行動を制限する(主に特別支援学校)▽学校生活で介助・支援が必要な児童生徒に対し、トイレや食事などの介助・支援をしない――などが挙げられた。

ハラスメント防止のためには、児童生徒が大人と比べ弱い立場であることや、無自覚に危険が潜むことなどを教職員が意識する必要があるとした。

特に障害のある児童生徒については、ハラスメントを受けても認知できなかったり、拒絶の意思表示ができなかったりする恐れがあると指摘。指導や介助が必要な場面では教職員が体に触れる機会が多いことから、慎重な対応を求めた。

さらにハラスメントが起こった場合の被害者や保護者、行為者への対応法なども盛り込んだ。

県の担当者は「児童生徒は1回でもハラスメントを受けると、大きな影響を受ける。全国的に教職員による暴言や暴力の問題が多発しており、県として未然に防ぎたい」と話した。