教職課程の共通開設拡大へ論点・課題を明示 中教審WG

大学の教職課程で共通開設の拡大などを検討している中教審教員養成部会の「教職課程の基準に関するワーキンググループ」は5月31日、第2回会合を開き、教職課程の共通開設などを現行よりも緩和した場合の、教員の負担増や責任体制の確保などを議論した。

教職課程の共通開設を拡大した場合の課題を検討したWG

前回の議論を踏まえた論点として▽学科など、入学定員が学則で定められた最小単位よりも大きな単位で教職課程を開設できるようにするか▽学科間で教科専門科目や教職専門科目の共通開設を現行よりも広く認めるか▽異なる学校種の教科専門科目や教職専門科目の共通開設を現行よりも広く認めるか――などが示された。また、それらを実施した場合に、担当教員の負担への配慮や全学的な教職課程の責任体制の確保も課題として挙げられた。

出席した委員からは、教職課程の科目の共通開設に関して「小・中の両方の免許を取れるようにしたり、中学校の異なる教科で複数の免許を取れるようにしたりする方向で検討すべきだ」「幼稚園と高校の免許を両方取得するというのは現実的に考えにくい。学校種を超えた教職課程の共通開設は、隣接する学校種にとどめるのが妥当ではないか」などの意見が出た。

また、教職課程の開設単位や教職課程の責任体制を巡っては「大学全体で教職課程を開設することを認めてしまえば無責任体制になる。教職課程の開設は学部を単位とするのが現実的だろう」「大学によって事情は異なるが、全学的に責任を持つ組織を作るのは現実的に難しい。学内のコンセンサスが得られずに教育学部を中心に作らざるを得なくなり、教育学部の負担が増えるのではないか」などの指摘があった。