フラッグシップ大学に基幹・ハブ機能 教員養成WG

教員養成フラッグシップ大学の制度化を議論している中教審教員養成部会「教員養成のフラッグシップ大学検討ワーキンググループ」は6月6日、第2回会合を開いた。フラッグシップ大学の目的と役割をめぐる論点を整理した「たたき台」が示された。フラッグシップ大学を、教員養成全体を支える基幹大学と位置付け、教員養成を行う大学間ネットワークのハブとして機能させることや、産業界と連携した研究開発をうたった。

フラッグシップ大学の目的と役割のイメージを固めたWG会合

前回議論も踏まえて作成されたたたき台では、人工知能(AI)やビッグデータなどの技術革新によって、個別最適化された学びが実現するようになると、教師の役割や資質・能力も変化し、マネジメントやファシリテーションが求められるようになるとした。

同時に、既存大学による教員養成の枠組みでは、先端技術を活用した新しい学校教育や外部人材の活用などに対応できず、組織・運営体制の面でも多様性や柔軟性に乏しいと指摘。将来的な学生数や教員需要の減少も見据え、複数の大学で人的・物的資源を共有する必要性も挙げた。

これらの課題を踏まえ、たたき台では、フラッグシップ大学の目的として、産業界や附属学校などと連携した先進的・先導的な実践研究や、既存の制度の特例・弾力化を視野に入れた研究開発に取り組み、新しい教育を創造する「研究開発大学」としての役割を掲げた。

さらに、教員養成を行う大学や産業界との連携を強化するネットワークのハブ機能や、教員養成コアカリキュラムの策定、教員養成課程を担う大学教員の養成・育成機能の強化など、基幹大学としての役割も盛り込んだ。

出席した委員からは「現在の教員養成の枠組みを超えた大胆なものを考えるべきだ。研究開発学校のように、制度を緩和した上で明確なミッションを与えるのが重要だ」「産業界とは単なる連携にとどまらず、共同研究を展開していく仕組みも必要だ。新人教育などで民間企業も人材育成のノウハウを多く持っており、民間企業の人材をフラッグシップ大学の教員にすることも考えられる」など、民間企業との教育研究での連携強化を求める意見が相次いだ。