校内研究を活用して授業改善 方法などを議論

主体的・対話的で深い学びを実現するための授業改善について考えるパネルディスカッションがこのほど、都内で開催された。国士舘大学体育学部の澤井陽介教授らが登壇し、校内研究を有効に活用し、授業を改善する方法などについて議論した。


校内研究の活用方法を議論したパネルディスカッション

教育イベント「NEW EDUCATION EXPO 2019」の一環。澤井教授と、東京都の新宿区立四谷小学校の石井正広校長、世田谷区立経堂小学校で研究主任を務める横田富信教諭の3人がパネリストとして登壇した。

澤井教授は校内研究の役割はこれからさらに増大するとし、「学校現場は教員の働き方改革や、若い教員の大量採用などの課題を抱える。勤務時間中の校内研究をいかに有効に活用して、教員一人一人が腕を磨けるかが大切だ」と述べた。

さらに授業改善のための具体的なチェックポイントとして、▽主体的な学び=課題は本当に子供に届いているか▽対話的な学び=教員の指導のみでなく、子供自身が必要性を感じて動いているか▽深い学び=方法論のみで捉えず、教材研究を重視しているか――などを挙げた。

横田教諭は「全員参加の校内研究」をテーマに報告。従来の校内研究は教員同士で共通理解ができていなかったり、温度差があったりしたとし、▽組織作り▽授業作り▽協議会作り▽振り返り――の4点で改善を図ったという。

特に発言が一部の教員に固まりがちだった協議会は、経験年数別にグループを作り、グループで議論して発表する形に変更。これまで発言が少なかった若手の教員も積極的に議論に参加するようになったと語った。

石井校長は管理職の視点で、組織的に授業改善に取り組む事例について報告。

個人ベースで目標や振り返りを行う「学力向上マイプラン」を教員一人一人が作成し、それを基に校内で公開授業を実施し、他の教員がフィードバックする事例を紹介した。