起業体験で生徒がプレゼン会 品川女子学院高等部

東京都品川区の品川女子学院(仙田直人校長、生徒1277人)は6月12日、高等部1、2年生がクラス単位で会社を立ち上げる起業体験プログラムのプレゼンテーション会を開催した。9月の文化祭に向けて出資金を募るため、それぞれのクラスで「社長」となった生徒らが事業計画書を基に企業理念や自社商品、サービスをアピール。審査員として招かれた外部の企業担当者がフィードバックを行い、事業の改善を図った。

起業した事業をアピールする生徒ら

会場には柴山昌彦文科相も視察に訪れ、「私も文化祭当日の各事業の成果が気になる。うまくいく事業、いかない事業があると思うが、その理由を検証し、皆さんの今後に生かしてほしい」とエールを送った。

「メディアリテラシーの啓発」を企業理念に掲げた高校2年生のクラスは、体験型の情報判断ゲーム事業を企画提案した。来場者は分割した教室を舞台に、iPadを使ってロールプレーイングゲームを楽しめる。ゲーム内で出題されるクイズは生徒がメディア系企業に取材したり、体験型ゲームの運営会社に協力を得たりして発案するという。

プレゼンした生徒は「情報に囲まれて生活する私たちは、正しい情報を判断して、自分の言動に責任を持つことが必要。堅苦しくならず、楽しみながらメディアリテラシーを学べるゲームにする」とアピールした。

「若者の魚離れ」を課題とした高校1年生のクラスは、市場調査したところ、「骨が邪魔で食べづらい」との理由が浮き彫りとなったことから、焼き魚専用の箸の販売を企画した。魚の正しい食べ方や栄養素についての体験サービスも提供するという。

箸の販売価格設定について、審査員から「高価すぎるのではないか。仕入れ先に値段交渉はできないのか」との指摘を受けると、生徒は「安価で大量消費される箸よりも、一つ一つ手作りで作られた箸を販売することで付加価値をつけたい」と説明した。

このほかに、非常食や女性の応援をテーマにしたオリジナルアクセサリーの販売、アロマディフューザーのワークショップなどの事業が発表された。

最後に、審査員の1人は生徒らのプレゼン力を評価。「プレゼンの良しあしは8割が事前の準備で決まると言われるが、皆さん審査員からの厳しい質問にもしっかり答えられていた」と、ねぎらった。