教師はマインドセットの転換が必要 MS教育担当副社長

デジタル技術によって個に応じた学習が可能になり、教師の役割はかえって重要になる――。日本マイクロソフトはこのほど、来日したマイクロソフトコーポレーションのバイスプレジデント(副社長)であるアンソニー・サルシト氏と、日本の記者らとの意見交換会を開いた。

世界の教育改革の動向を話すサルシト氏

サルシト氏は、社会のデジタル化に教育が対応するためには、ICTの導入以上に教師がマインドセット(価値観)を転換させる必要があると語った。

約20年にわたり世界中で同社の教育事業に携わり、現在、同社教育部門のトップに立つサルシト氏は「デジタル化が進むことで、技術的な対応はもちろん重要だが、それ以上に、これからの社会に求められる人間は創造性やリーダーシップ、他者との協働といった人間的なスキルが重要になる」と述べ、学校教育が「子供たちの幸福」に重点を置き、デジタル技術を活用して障害のある子供も同じ教室で学べるような、インクルーシブな場に転換することを訴えた。

また、教師の役割について、「デジタル技術の台頭によって教師が減るという誤解があるが、教師の役割が今ほど重要なときはない。技術を活用して学習をパーソナルなものに転換し、社会の変化に対応していく必要がある。教師の役割が変わりつつあるのだ」と述べた。

さらに「多くの国では、技術によって教育環境やカリキュラム、評価を変えるという議論になりがちで、教師のマインドセットの転換まで考えている国は少ない。教師のマインドセットを変えるのは困難だが、やらなければならない。技術によって教師の仕事を効率化し、個に応じた教材を提供することで、子供の学びも活発になるはずだ」とも話した。