女子高生の6割、性差別を経験 「自己肯定感に関わる」

ガールスカウト日本連盟はこのほど、女性差別についての集会「女子高生が考える、ジェンダーバイアスがなくならない原因と解決策」を衆院第一議員会館で開き、女子高生の性差別に関する調査結果を報告した。日常生活で性的な嫌がらせや性差別を受けた経験を持つ女子高生の割合は62%に上った。

性差別について意見を交わすガールスカウト所属の女子高生ら

集会にはガールスカウトに所属する高校生や大学生のほか、教育関係者など約100人が参加。野田聖子元総務相ら国会議員も出席した。

同調査は今年3月、全国の15歳~18歳の女性を対象にインターネット上でアンケートを実施。44都道府県の女子高生約520人から回答を得た。

調査結果によると、性的な嫌がらせなどを受けた事例では、「電車内で痴漢されたり、盗撮されたりした」「テレビや雑誌で女性に対して差別的な表現を目にした」――などがあった。学校生活では「教師から『女の子なんだから静かにしなさい』と言われた」「教師に体や容姿についてからかわれた」といった事例が紹介された。

調査結果を報告した女子高生は「学校は男女平等と思われがちだが、不平等なことがある。学校が男女共に安心、安全な場所でなくなるだけでなく、私たちの自己肯定感に関わる問題だ」と指摘した。

共学校での生徒会長の性別を問う設問では「女性と男性が同じくらいいる」が52%で半分を超えた。一方、「ほとんど男性」が32%だったのに対し、「ほとんど女性」は9%だった。校長の性別は81%が男性と回答した。

また、女性であることを理由に四年制大学に進学しなくてよいと家族や教師から言われた経験を持つ女子高生は10%いた。

参加した女子高生の1人は「私たちはジェンダーに関して意識したり、深く考えたりしたことがなかった。日本では性差別の意識が低いし、世代によって感じ方が違う。私たちの年代から性別の違いを個性として捉えられるようにしたい」と会場に呼び掛けた。

これらの結果を踏まえ、同連盟はワークショップなどで導いた解決策を提示。企業の女性リーダーや女性政治家を増やすことなどを提案した。また、教師に対しては▽男女を平等に扱う研修を実施する▽生徒が性差別について学ぶ機会をつくる――などを求めた。