児童生徒31人が体罰被害 都教委の2018年度調査

東京都内の公立学校で2018年度に教職員から体罰を受けた児童生徒は31人に上り、前年度より8人増加したことが6月24日までに、都教委の調査結果で明らかになった。このうち、あざや内出血など負傷した児童生徒は5人で、前年度より2人増えた。また、体罰をした教職員は23人で、前年度より1人多かった。

同調査は都内の全公立小・中・高の2158校を対象に、アンケートや校長への聞き取り、児童生徒への質問紙調査などを行った。

報告された体罰事案を学校種別に見ると、▽小学校 7校▽中学校 8校▽高校 8校。発生場面は授業中が17人、部活動中が6人だった。体罰の方法では「たたく」が11人と最も多かった。

特に体罰の程度が著しい事案は7件に上り、生徒の顔面に複数回バレーボールを当てたり、生徒同士でほほをたたかせたりするなどの行為があった。

体罰のきっかけを質問したところ、小学校では、「態度が悪い」が3人、「指示に従わない」と「問題行動を止めるため」がそれぞれ2人だった。

中学校では、「態度が悪い」が4人で最も多く、次いで「指示に従わない」が3人、「その他」が1人と続いた。

高校では、「態度が悪い」「指示に従わない」「技能・知識が求める水準に達しない」「意欲が求める水準に達しない」の項目で各2人が該当した。

体罰に至った認識については、「感情的になってしまった」が12人と最も多く、次いで「言葉で繰り返し言っても伝えられなかった」が5人、「体罰と思っていなかった」が4人、「人間関係ができているので許されると思った」と「高い成績、成果の期待に応えようと思った」がそれぞれ1人だった。

このほか、デコピンや小突くなど不適切な行為をしたのは197人(前年度比22人減)、腕をつかんだり、短時間正座させて諭したりする指導の範囲にあたるものは149人(同12人減)だった。