医学部2019年度入試は不正なし 女子の合格率上昇

大学医学部の不正入試問題で、文科省は6月25日、2018年度までの入試で不正があった、またはその疑いがあるとした10大学について、19年度の入試では全大学で不正がなかったと発表した。女子差別が指摘されていた▽東京医科大▽順天堂大▽北里大▽聖マリアンナ医科大では、女子の合格率が上昇し、男子と同率、または上回った。

さらに同省は同日付で、大学入試の不正行為について受験者らが相談できる窓口を設置。郵送とメールで問い合わせを受け付け、個別の措置が必要だと判断したものは各大学に対応を促すという。

不正入試問題を巡っては、昨年全国82大学の医学部を対象に実施した調査で、▽神戸大▽岩手医科大▽順天堂大▽昭和大▽東京医科大▽日本大▽北里大▽金沢医科大▽福岡大――で、女子や浪人生に不利な合否判定をしたり、特定の受験生を優遇したりなどの不正が発覚し、聖マリアンナ医科大では不正があった可能性が高いと指摘されていた。

18年度までの入試で女子差別が指摘された大学の19年度の合格率は、▽東京医科大 男子20%、女子20%(前年度男子9%、女子3%)▽順天堂大 男子8%、女子8%(同男子10%、女子5%)▽北里大 男子16%、女子20%(同男子9%、女子11%)▽聖マリアンナ医科大 男子12%、女子15%(同男子8%、女子5%)――だった。

各大学の具体的な改善点については、▽採点結果の入力は外部監査委員が立ち会い、入試専用のパソコンへのアクセス権限を持つ限られた事務職員が担当する(東京医科大)▽受験者の氏名や年齢、性別を削除した資料を用い、成績順位に基づき合否判定する(同)▽面接試験で全ての面接チームに女性面接官を配置する(順天堂大)▽2次試験の合計得点を不合格者に開示する(日本大)――などが報告された。