日本の高校生の留学目的は「語学」 日米中韓で意識比較

海外への留学を考える日本の高校生の割合が増加していることが、国立青少年教育振興機構の「高校生の留学に関する意識調査」で6月25日、明らかとなった。調査は日、米、中、韓の4カ国で2018年に実施。日本の高校生が留学を考える目的は「語学習得」と答える割合が一番高く、4カ国の中でも最も高かった。

日米中韓4カ国の高校生の留学目的

同調査によると、海外留学に興味を持っている日本の高校生は、「興味がある」が25.5%、「やや興味がある」が25.5%で、両者を合計した割合は4カ国の中で最も低かった。男女別でみると、男子が43.9%、女子が56.8%で、女子の方が高かった。女子の方が留学への関心が高い傾向は4カ国共通だった。

日本の高校生に外国への留学希望の有無を聞いたところ、「高校在学中に留学したい」は5.1%、「大学在学中に留学したい」は35.6%で、11年の前回調査よりも高校在学中では1.7ポイント、大学在学中では3.8ポイント増加した。

留学の最も重要な目的を聞くと、日本の高校生は「語学の習得」が最も高く67.1%で、他国と比べて最も高かった。

日本の高校生に留学したくない理由を複数回答で聞くと、「母国のほうが暮らしやすいから」(54.0%)が最も多く、次いで「外国で一人で生活する自信がないから」(48.1%)や「言葉の壁があるから」(46.1%)が続いた。

同機構青少年教育研究センターの村上徹也センター長は「日本の高校生は短期留学を希望している傾向があり、就職と留学を結び付けて考えていないようだ。また、他国と比べ、外国への関心や自分の社会に帰属している意識も弱い。グローバル化が進み、日本に在住する外国人も増える中で、日本の高校生が社会に向けて関心を持てるような体験的な活動に取り組む必要がある」と指摘した。

同調査は4カ国の高校生を対象に実施。日本では全国の高校から20校を抽出し、1967人から回答を得た。