日本語指導の必要な高校生の1割が中退 文科省調査

日本語指導を必要とする高校生の中退率は1割に上り、公立高校の生徒全体の中退率と比べて顕著に高いことが、文科省の調査で明らかとなった。6月27日に開かれた「外国人児童生徒等の教育に関する有識者会議」の初会合で示された。公立高校の生徒全体と比べ、日本語指導が必要な高校生は卒業後の大学などへの進学率が低く、非正規の仕事に就く割合が高かった。

日本語指導が必要な高校生の進路状況

同調査は2018年度の「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査」の一部として、今回初めて実施された「高校生等の中退・進路状況に関する調査」の速報値。

それによると、日本語指導が必要な高校生の中途退学率は9.6%で、17年度の公立高校の生徒全体の中退率(1.3%)よりも8.3ポイント高かった。

進路状況では、大学などへの進学率は、日本語指導が必要な高校生は42.2%で、公立高校の生徒の進学率(71.1%)より28.9ポイント低かった。高校卒業後に就職した生徒のうち、アルバイトなどの非正規の仕事に就いた割合をみると、日本語指導が必要な高校生は40.0%なのに対し、公立高校の生徒は4.3%で、35.7ポイントもの差があった。

さらに、進学も就職もしていない割合では、日本語指導が必要な高校生は18.2%で、公立高校の生徒の6.7%より11.5ポイント高かった。