教職目指す学生が記者体験 芸人やサッカーチームに取材

教職を目指す学生向けに新聞記者のスキルを取り入れた独自授業を実施している東京理科大のプログラムが6月26日、最終回を迎え、学生らがこれまでの集大成であるインタビュー記事を発表した。現役の新聞記者がフィードバックを行い、文章の書き方や話の聞き出し方についてアドバイスした。

現役の記者からアドバイスを受ける学生ら

同プログラムは東京理科大教職教育センターの井藤元・准教授監修の下、毎日新聞社が開発。インタビュー記事の執筆を最終課題に据え、全8回の授業で記事の書き方や取材の手法を学びながら、教員に必要な論理的思考力やコミュニケーション力を育む。

最終課題では、4チームに分かれた学生がお笑い芸人安田大サーカスの団長安田さんやサッカーチームの川崎フロンターレ、毎日新聞の記者にインタビューし、800字の記事を執筆した。

毎日新聞の女性記者に取材したチームは、紙面の顔である見出しを工夫したと発表。見出しにした「国を動かす仕事 記者にできることとは」について、「大学生向けの新聞という設定だったので、学生が見たときに読んでみたいと感じるものにした」と説明した。

別の学生は苦労した点について、「原稿を書き進めるうちに情報が足りないと気付き、追加で聞きたいことがどんどん出てきた」と振り返った。

学生が執筆したインタビュー記事

講師として招かれた新聞記者は「基本的な部分で、固有名詞の誤植をしないことや5W1Hを盛り込むことは鉄則。理系の教科と同じように、文章にも根拠が必要。主観だけではなく、根拠になる第三者の声やデータを盛り込むとよい記事になる」などと、それぞれの記事について丁寧にアドバイスを行った。

プログラムを終えた学生は、「教員は聞く力と話す力が必須。この授業を通して、着実に身に付いたと感じる」「聞き出す力不足が課題だったが、インタビュー取材で相手が話しやすいよう冗談を言って話を聞きだすことができた。今年教員採用試験を受けるが、この授業で学んだ文章の書き方が生かせるはずだ」と感想を話した。