【山本崇雄教諭・山藤旅聞教諭】ジェラートで世界を考える授業

元東京都立武蔵高校・附属中学校教諭で、現在は新渡戸文化小中学校・高校に勤務する山本崇雄教諭と山藤旅聞(さんとう・りょぶん)教諭が7月1日、中学1年生を対象に、ジェラートをテーマに世界とのつながりを考える授業を行った。

生徒はジェラートを味わいながら、世界とのつながりについて学んだ

本紙「シリーズ 先を生きる」の「教師が抱える“違和感”の正体」でも鼎談(ていだん)している両教諭は、4月から新渡戸文化小中学校・高校で授業運営の他に、学園全体の教育改革やカリキュラム作りなどを担っている。

その一環で、企業の担当者を講師として招いた、児童生徒が社会と触れられるプロジェクトを新設。アップサイクルや地方創生などに取り組む企業、団体の担当者を講師に迎え授業を展開している。

この日の授業には、オーガニック素材を使ったジェラート店を展開する企業「プレマ」の担当者を講師として招いた。

生徒に混じり発言する山藤教諭(左)と山本教諭

生徒は同社のジェラートを実際に試食し、原料になっている素材や産地を予測。例えばイチゴのフレーバーには、ミャンマー産の蜂蜜とフランス産のイチゴピューレ、セネガル産の木の実、バオバブなど6カ国6種類のオーガニック素材が使われていた。生徒は地球儀を手に、それぞれの国の位置を確認した。

それを受け、担当者は「アレルギーを持った人でもおいしく食べられるジェラートを開発したかった。それまでのアイスは添加物を使うことが前提だったが、それを見直した」などと、商品に込めた思いや企業理念を説明した。

山藤教諭は「より良い社会のために汗を流している人と触れ合うことで、児童生徒の反応が明らかに変わってきた。今まで無かった物を作り出してきた人々の話を聞き、自分たちの創造力も刺激されているようだ」と話した。