弱視者も読みやすいUDフォント 埼玉県三芳町が小中に

埼玉県三芳町は7月8日までに、弱視者や学習障害のある子供にとっても分かりやすいとされる「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を、全町立小中学校と町役場に導入することを発表した。同日、UDフォントを開発したモリサワ(本社・大阪市)と協定を締結した。

UDフォントが用いられた埼玉県三芳町の広報「みよし」7月号(同町提供)

UDフォントは教科書などに使われている書体より、線が太いのが特徴。さらに、文字の空間が広く取られており、濁点や半濁点も大きいため、弱視や学習障害がある子供にも文字の形が分かりやすく、読みやすいとされている。

文章の理解力が高まるほか、読む速度が上がる効果も期待できるとして、同町では小中学校の学習教材や授業プリント、役場の文書に用い、効果を検証する。

協定締結後の説明会では同社の担当者が、奈良県内の小学校でUDフォントを使ったところ、読解力を問うテストで正答率が上がったという効果を紹介。

同社の田村猛執行役員は「他の自治体にもUDフォントに注目してもらい、普及を図りたい」と述べ、林伊佐雄町長は「UDフォントは今後さまざまな分野で活用できる。子供たちの学力と住民サービスの向上に役立てたい」と意気込みを語った。