女の子らしさって何? 女子高生が「無意識の偏見」考える

東京女子大学(東京都杉並区)は7月13日と14日の2日間、「“女の子らしさ” にある無意識のバイアス」をテーマに、女子高校生と卒業生がジェンダーについて考えるワークショップを開いた。

ワークショップに参加した女子高生と卒業生ら

「自分の人生にリーダーシップを発揮して生きていく力」をつけることを目指すプログラムで、初めての試み。初日は、誰もが持つと言われる「無意識のバイアス(偏見)」について考えた。

まず、ゲームや思考実験を通して、自分自身が「女性は文系」「男性は理系」などの偏見を無意識に持っていると認識。

講師を務めた卒業生の後藤直子氏は、無意識のバイアスについて、「これまでの経験や知識を基に、ショートカットして考えられる脳の機能。瞬時の判断を要するときは役立ち、持っていること自体が悪いのではない。ただ進路決定や人生の岐路に立つ選択をするとき、皆さんの可能性を狭める恐れがある。意識的に修正してほしい」と話した。

次に、参加者は自身が持っていたり、周囲から感じたりする女性への偏見を具体的に挙げ、グループごとに話し合った。

「タピオカが好き」「インスタ映えにこだわる」といった女子高生らしいものから、「集団行動が好きで、人間関係がどろどろしている」「すぐに感情的になると言われる」など、思春期の若者が感じる生きづらさが垣間見える意見も挙がった。

さらに「男性と比べリーダーが少ない」「どうせ結婚したら仕事を辞めるだろうと思われがち」などの意見も目立ち、キャリア面で不安を感じる女子高生が多いことも伺えた。

それを踏まえ、これらのバイアスを乗り越えるための手段を議論。「何かを選択するとき、『女性だから』という前提を排除して考える」「マスコミの情報をうのみにしない」「主体性を持ち、意見をはっきり言う」などの案が挙がった。

講師の後藤氏は「自分の軸を持ってほしい。バイアスを乗り越えるためには、似た環境や年代の人と固まるのではなく、積極的に外の世界の人たちと触れ合うことが大切だ」と参加者にメッセージを送った。

女子校に通う高1の参加者は「学校の授業でジェンダーについて勉強してきたが、自分も無意識にバイアスを持っていて驚いた。しかし持つこと自体は悪いことではないと学んだので、違った意見を聞いたり、勉強したりして視野を広く持っていたい」と語った。

共学に通う同じく高1の参加者は「日常でも男子と女子の性差を感じることがある。共学なのでなかなか女性について考える授業はないが、今回しっかりと考える機会になった」と振り返った。