【スクールハラスメント】相談窓口の設置求め署名活動

教師の暴言を浴びせられたことで精神的な苦痛を受け、不登校となった経験を持つ大学生が7月17日、行政機関に対して教師によるハラスメント行為(スクールハラスメント)の相談窓口設置を求める署名活動を開始した。署名活動の開始に先立ち、16日に文科省で記者会見した早稲田大学2年生の佐藤悠司さんは、かつて教師から受けた暴言が原因で不登校になっただけでなく、学校側はその事実を隠蔽(いんぺい)していると訴えた。

佐藤さんは中学2年生のときに通っていた東京都内の私立中高一貫校で、風邪をひいて学校を休んでいただけなのにもかかわらず、担任教師から執拗(しつよう)に電話で登校を促された。その不信感から、その担任が顧問の美術部から退部する意向を告げたが、担任から「お前は離婚家庭の子供だからだめなんだ」と罵倒され、精神的なショックを受けて学校に行けなくなった。

その後、学校側からは出席日数が足りないことを理由に、複数回にわたり転校を勧告された。佐藤さんや保護者が抗議すると、教師の暴言によって不登校になった事情が学校内で共有されていなかったことが発覚。佐藤さんによると、校長は経緯の公表や再発防止に向けた対策を拒んだという。

佐藤さんは「いじめの相談窓口はあるが、教師によるハラスメントは想定していない。現状では、ハラスメントを受けた子供は泣き寝入りするだけだ。特に私立校は独立性が高く、外部から介入しにくい。実効性のある機関が必要だ」と訴えた。

署名活動では、スクールハラスメントに関する文科省の相談・紛争処理機関や、自治体の相談窓口の設置を求め、ネット署名サイトの「Change.org」にページを開設。1カ月程度をめどに署名活動を行う。