特支の給食事故で報告書 見守り体制の不備は大きな問題

大分県立南石垣支援学校で、当時高等部3年生の女子生徒が、給食をのどに詰まらせて死亡した事故について、第三者委員会は7月18日までに、学校側の見守り体制の不備などを大きな問題とする報告書を県教委に提出した。報告書では、事故発生直後に、教職員が生徒に心肺蘇生などの適切な措置を行わなかったことも指摘。教職員への接食指導研修や、学校の安全管理体制の徹底を求めた。

事故は2016年9月15日午後1時すぎ、同校のランチルームで発生。死亡した生徒は知的障害があり、口の中に食べ物を詰め込んだことでそしゃくできなくなり、呼吸困難で救急搬送された。生徒は10月2日に死亡した。

当時、給食指導には担任が付き添っていたが、事故の直前に別の生徒を教室に連れていくため、別の教員と交代していた。交代の際、死亡した生徒は給食を食べないまま食事を終えると判断し、交代後は誰も生徒の状況を把握していなかった。報告書では、教員の引き継ぎは配慮を欠き、見守りとしては不十分だったとして、誰も見守る人がいない状況になったことは大きな問題だと結論付けた。

また、生徒が倒れた直後に、教職員がAEDを使用しなかったり、口の中に食べ物が詰まっていないか確認していなかったりしたことなどを挙げ、教職員の事故発生直後の対応の問題点を指摘した。

これらの検証を踏まえ、報告書では▽食事中の見守りの徹底▽一人一人の子供に応じた食事指導の具体的な要点や、安全に食事を進めるための方法など、接食指導に関する研修の実施▽安全に食べるための物的・人的環境の整備▽ヒヤリハット報告を重視した安全管理体制の導入――などを提言した。