大阪・大東市の中学校での転落死 市が賠償し和解へ

大阪府大東市の市立中学校で2018年7月、校舎4階から1年生の男子生徒(当時13歳)が転落して死亡した事故で、同市は7月17日、安全対策の不備を認め、損害賠償金を支払い遺族と和解する意向を明らかにした。市の特別議会で同日、和解議案が可決された。

同市教委によると、男子生徒が転落したのは校舎4階の渡り廊下にあった地上12メートル、幅1.2メートルの吹き抜け。男子生徒は休憩時間中に友人と遊んでいた際、吹き抜けを取り囲んで設置されていた、高さ1.5メートルの金属製の柵によじ上り、反対側の柵に移ろうとしてジャンプしたところ、天井の梁(はり)に頭を打ち、落下したという。

校舎は09年に建設されたもので、採光などのために吹き抜けを設けていたが、事故後にふさいだ。

遺族との話し合いで、市教委は「事故の予見は難しかった」と主張。一方で、文科省が校内の危険箇所への対策を進めるよう通知を出していたのに対し、学校が転落の危険性を認識せず、安全ネットや、注意喚起を促す掲示を設置していなかったとして、安全対策に不備があったと認定した。

約4500万円の損害賠償金のうち、同市が支払うのは、日本スポーツ振興センターから既に支払われている災害共済給付を除く約1760万円。

同市の亀岡治義教育長は「学校管理下においてこのような重大事故が起こり、大変重く受け止めており、深くおわび申し上げる。学校施設の安全安心の確保に全力を尽くしていく」とのコメントを発表した。