オンライン英会話で発話量10倍 佐賀県上峰町が成果報告

次期学習指導要領で教科化される小学校「外国語科」に先駆けて、企業と連携してオンライン英会話による授業に取り組んでいる佐賀県上峰町は7月18日、連携先のレアジョブと取り組んだ5年間の成果報告会を町立上峰小学校で行った。オンライン英会話によって発話量が10倍に増え、外国人との英会話に不安を感じる児童の割合が大きく減少したことが示された。

オンライン英会話に取り組む小学生(レアジョブ提供)

同町では、同小学校の5、6年生を対象に、2015年度から英会話事業を行うレアジョブ(19年からエンビジョンに分社化)に業務委託して、外国語活動の中でオンライン英会話を年間20時間導入した。

授業で習った内容をアウトプットするため、児童らは授業の後半に20分程度、フィリピン人講師とのオンライン英会話に取り組んだ。17年度までは担任とALTによるオンライン英会話の授業を実施していたが、18年度から同町は日本人の英語講師を採用し、ALTとオンライン英会話それぞれの強みをさらに生かす体制を構築した。

外国人講師とマンツーマンのオンライン英会話を導入したことで、これまで1人当たり1分半程度だった発話量が15分に拡大。18年度に実施した事前・事後アンケートの比較では、英語を使って外国人と1人で話すことが「できる」「だいたいできる」という児童が17%から62%に増加する一方、外国人と話すときに「とても緊張する」「少し緊張する」割合は84%から35%に減少するなど成果がみられた。また、18年度に佐賀県が実施した学習状況調査では、中学生の英語の成績が同町は県平均を上回った。

同町では、これらの成果を踏まえ、今後もICT教育に力を入れ、オンラインによる放課後の個別学習支援などを拡充させる方針。