高校生がAIやVRの研究に挑戦 最先端に触れる高大連携

夏休みに高校生が大学の研究室で、人工知能(AI)や仮想現実(VR)などを用いた研究に挑む――。埼玉大学と埼玉県立浦和北高校(小池真也校長、生徒961人)による高大連携インターンシップの事前説明会が7月22日、さいたま市の同学で開かれた。高校生は、大学院生らと一緒に最先端の技術を使った実験装置に触れながら、3日間のインターンシップで取り組む研究計画を練った。

実験装置を前に綿貫教授の解説に熱心に耳を傾ける生徒ら

高大連携インターンシップは、AIやVRなどの先端技術を使い、医療・介護や自動車の運転などを支援する研究を行っている同学大学院理工学研究科「ヒューマンインターフェイス研究室」の教職員や大学院生らが全面協力し、高校生が大学院生らのサポートを受けながら実験などを行い、成果を発表する。8回目を迎える今年は、8月6日からのインターンシップ本番を前に、初めて事前説明会を実施した。

事前説明会ではまず、同研究室の綿貫啓一教授が、研究室として取り組んでいるテーマや論文の書き方を説明。「研究で一番重要なのは、新しい発想で切り開くことだ。3日間のインターンシップでは、研究の最先端に触れながら、学問の難しさや楽しさを味わってほしい。本番までに、社会の中にある課題を考えたり、教科書を読み直したりして、研究テーマをよく掘り下げておいてほしい」と生徒にアドバイスした。

その後、高校生らはトレッドミルで人の歩行を解析する装置や、VRによるドライブシミュレーターなどを見学。研究のイメージを膨らませると、大学院生とテーマの掘り下げや具体的な実験の進め方などを話し合った。

研究室の大学院生と実験方法などを検討する高校生

インターンシップに参加した浦和北高校1年生の川端翔也さんは「部活動として理科同好会に入るなど理科が好きで、先生に勧められてインターンシップに参加した。アニメなどの物語の世界を、VRで体験できるような装置ができたらいいなと思っている。大学院生はとてもやさしく、安心して研究できそうだ」と期待に胸を膨らませた。

引率した同高の岡村起代之教諭は「高校生が大学について知るだけでなく、高校の教科の学びが大学の研究にもつながっていることに、気付くきっかけにもなる。高校で探究的な学びが重視される中、こうした最先端の研究に触れる高大連携プログラムが今後、全国的に求められるようになるのではないか」と話した。