東京都教委は7月25日、中学校や高校などの部活動の運営方針をまとめた「部活動に関する総合的なガイドライン」を作成した。同日に開かれた都教委定例会で了承された。体罰防止や、重大事故防止に向けた安全対策なども盛り込んだ。

同ガイドラインでは部活動を、生徒の自主的・自発的な参加によって行われる学校教育の一環と位置付け。顧問の教員の指導下で生徒自身が活動計画を作成し、実施していくことや、科学的トレーニングを積極的に導入し、合理的で効率的、効果的な活動を行うことを、目指すべき方向性として掲げた。
また、部活動指導員の活用を推進し、顧問の教員と適切に役割分担をしながら、指導内容の充実と教員の長時間勤務の解消につなげるとした。
さらに、部活動における体罰や暴言、行き過ぎた指導などの不適切な行為や、セクシュアルハラスメントなどに該当する具体的な言動を示し、防止策を掲載したほか、部活動中の重大事故防止に向けた安全対策や熱中症対策、頭部外傷の予防などにも触れた。
特に、硬式野球やバスケットボール、柔道、登山など16競技について取り上げ、練習中の安全確認方法や事故防止対策を詳しく解説した。