SSH指定校が集結 香川県で全国統計探究発表会

小中高大が連携し、人間や社会、自然についての統計・データを用いて数理的に分析する課題研究の発表・交流大会「第1回FESTAT(フェスタット、全国統計探究発表会)」が7月28日、香川県観音寺市内で行われた。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている高校を中心とした国内9校の生徒と、香川大学の学生、教育関係者ら約200人が参加。また、全国初のデータサイエンス学部を立ち上げた滋賀大学にもサテライト会場が設置され、インターネットを通して学生や講師らが参加した。

口頭発表を行う高校生

香川県立観音寺第一高等学校は「アシスト力アップが香川ファイブアローズの勝利の鍵」と題した口頭発表を行った。

香川ファイブアローズとは、同県のプロバスケットボールチーム。B2リーグ西地区に所属し、2017-18シーズンは年間勝率0.37と低迷した。

生徒らはアシスト、オフェンス、選手の特徴、ポジションに着目し、同リーグの勝率の高いチームと「主成分分析」などを用いて比較。その結果、ドリブルで中に切り込み正確なアシストをすることや、ディフェンスリバウンドの向上が、勝利数の増加につながるとの予測を発表した。

ポスター発表では、愛知県立旭丘高等学校の「鉄道からみる名古屋の未来」、福井県立若狭高等学校の「サボニウス型風力発機の評価と未来性」など、9高校と香川大学の2学部、滋賀大学の3学部が発表を行った。

ポスター発表でも助言や指導が行われていた

口頭とポスター、いずれの発表でも、他校の生徒らから質問や指導、助言が活発になされ、発表した生徒らは「同じ高校生から意外な意見をたくさん得られた」「アイデアに関して自分の知見が深まった」「質問し合うことで他校の人たちと交流できて良い機会だった」と感想を述べた。

大会を企画した観音寺第一高校の石井裕基教諭は「新しい教育課程では、統計教育がますます充実する。AIの進化も影響し、世の中でもデータサイエンス・統計の素養は必要不可欠となっている。FESTATは統計探究のコンテストではなく、互いに学び合う場として企画した。統計探究を行う仲間とつながるきっかけになれば」と展望を語った。

サテライト会場からインターネットで参加した滋賀大学データサイエンス学部の和泉志津恵教授は「アイデアがあふれた発表会だった。統計の勉強は、例えば方程式を解いて解が出るという数学の楽しさだけでなく、その数字をどう解釈するのか、何が読み取れるのかを考える力が必要になる。今後もオリジナルの想像力を大切にして楽しんでほしい」と総括した。