担任の指導「幼さあった」 中1自殺で第三者委が指摘

埼玉県所沢市教委は7月29日、昨年7月に市立中学校の1年生だった男子生徒が自殺していたことを明らかにした。市教委が設けた第三者委員会は中間報告で、担任だった教諭の指導に「幼さがあった」と指摘した。また、自殺原因は特定できていないとして、現在も調査中だと発表した。

同市教委によると、男子生徒は昨年7月17日午前8時すぎ、マンションから転落し、病院で死亡が確認された。市教委は翌8月、第三者委を設置。今年3月には中間報告をとりまとめ、生徒や教員、保護者らへのアンケートと聞き取り調査などから、いじめは確認できなかったとし、家庭にも原因はないという見解を示した。

今回、中間報告を明らかにした理由については、遺族から「家庭に問題があったという誤った情報が流れている。正しい情報を伝えてほしい」という要望があったためだとしている。

担任だった三十代の女性教諭については、「客観的にみると熱心で、生徒に近いところにいたが、生徒と同じような立場で泣いたり怒ったりしており、幼さがあった」と指摘。感情的に指導したなど、指導方法に問題があった可能性があるとして、第三者委が検証しているという。

自殺した生徒の学校では今年7月6日、中学2年生の男子生徒が同級生を殺害したとして逮捕される事件が起きた。また2017年7月にも、同校1年生の男子生徒が西武池袋線の踏切内に入り、列車にはねられ死亡するという事故が発生しており、自殺とみられている。

市教委は教育新聞の取材に対し、「現段階で三つの事案について共通する問題があるということは把握していない。しかし、3年連続で起きていることから、学校に何らかの問題があるのではないかという考えの下で、それぞれについて経緯などを調査していく」と述べた。