「第4種踏切、安全教育が不十分」 女児死亡事故を受け

広島県福山市で当時小学4年生の女児が、通学区域内の警報機や遮断機のない「第4種踏切」を横断中に、電車にはねられ死亡した事故を巡り、運輸安全委員会は7月31日までに調査報告書を発表した。市教委が児童らに第4種踏切への注意喚起をしていなかったとし、「第4種踏切道の存在に関する教育面での対応が十分に講じられていなかった」と指摘した。

同報告書によると、女児は2018年9月、自転車でJR福塩線の踏切を横断していたところ、下り列車にはねられ死亡した。同踏切では前年の17年9月にも、原付きバイクと列車が衝突する死亡事故が発生していた。

運輸安全委は、女児は「遮断機、警報機がない踏切が存在することを知らなかった可能性が考えられる。また、もし知っていたとしても、(女児の)年齢では危険予測が難しい場合がある」と指摘。

市教委や小学校では当時、踏切で安全確認をして横断すること、線路で遊ばないことの指導はしていたものの、通学区域内に第4種踏切が存在することや、注意して渡る必要があることなどは指導していなかったという。

それらを踏まえ同報告書では、子供の視点に立ち、参加・体験・実践型を取り入れた交通安全教育を実施するとともに、学校関係者や保護者は通学区域内の第4種踏切を把握し、子供が十分に理解して実際の行動に生かせるよう教育する必要性を強調した。

事故後、女児が通学していた小学校は保護者らと協力し、通学区域内の危険な場所のハザードマップを作成。また事故現場となった踏切には、警報機と遮断機が設置された。