図書館や博物館の数、過去最多 公民館の耐震化率低く

2018年の図書館や博物館、生涯学習センターの施設数が過去最多になったことが、文科省が7月31日に公表した「社会教育調査」(中間報告)で分かった。施設数の増加を受けて、図書館の司書や博物館の学芸員などの「指導系職員」の総数も増加し、こちらも過去最多となった。避難所に指定されている公民館の耐震化率は8割程度で、公立学校の耐震化率よりも低かった。

避難所に指定されている公民館の耐震化率

同調査によると、18年10月1日時点での社会教育施設数は9万23施設で、15年度の前回調査と比べ30施設増加した。

施設別にみると▽公民館 1万3993施設(前回調査比848施設減)▽図書館 3360施設(同29施設増)▽博物館 1287施設(同31施設増)▽博物館類似施設 4457施設(同23施設増)▽青少年教育施設 891施設(同50施設減)▽女性教育施設 358施設(同9施設減)▽社会体育施設 4万6977施設(同559施設減)▽劇場・音楽堂など 1827施設(同24施設減)▽生涯学習センター 477施設(同28施設増)――だった。

新規開館などにより図書館や博物館が増加したほか、公民館から生涯学習センターに移行するケースがみられた。これらの施設で、民間事業者やNPO法人などが管理を代行する指定管理者制度を導入しているのは1万5818施設に上り、前回調査よりも増加。公立社会教育施設の30.6%を占めた。

図書館の司書や博物館の学芸員などの指導系職員は6万6455人で、過去最多となった。図書館の場合、専任司書は5203人なのに対し、非常勤は9713人で、指定管理者制度を導入している図書館における司書は4953人だった。17年度中の図書館の、国民1人当たりの貸出冊数は5.2冊、貸し出し回数は1.4回で、前回調査と比べほぼ横ばいだった。

また、公民館の耐震化率は78.1%で、避難所に指定されているのは65.8%だった。避難所に指定されている公民館の耐震化率は79.3%だった。

調査は社会教育行政に必要な基本的事項を明らかにする目的で、全国の都道府県、市町村の社会教育施設を対象に3年ごとに実施。20年3月に確定値を公表する予定。