デジタル技術で歯形取り 東京医歯大が中学生に体験教室

医療職に関心のある中学生に実際の仕事を体感してもらおうと、東京医科歯科大学(東京都文京区)は8月7日、学内で医療体験教室を開いた。抽選で選ばれた80人の中学生は、高気圧酸素治療や最新の歯科治療など4分野の医療について講義を受け、医療機器の使い方を学んだ。

口腔内スキャナーで歯型取りに挑戦

参加した中学生らは4グループに分かれ、スポーツ理学療法、高気圧酸素治療、最新歯科技工、リハビリテーション医療の仕事をそれぞれ体験した。同学附属病院では、スポーツ外傷などにも用いられる日本最大級の高気圧酸素治療装置を見学。歯科では、コンピューターを活用したクラウン(かぶせ物)の設計・製作などデジタル化が進む最新の歯科技工を学び、口腔(こうくう)内スキャナーを使った歯型取りにも挑戦した。

リハビリテーション医療の会場では、けがや病気で脚を失った人がさまざまな過程をたどって障害を受け入れていくことや、そうした人が希望を持って生活できる医療の在り方について講義を受けた。また義足に触れたり、車いすに乗って目線の高さを確かめたりして、障害のある人への理解を深めた。

あいさつに立った渡部徹郎教授は「困っている人を救う仕事はかっこいい。そして、医療の現場では医師だけでなく、理学療法士や看護士、歯科技工士などさまざまな職種の人たちがチームになって働いているということを、今回の体験を通して知ってほしい」と生徒たちに語り掛けた。

将来の夢は医師だという参加生徒は「知らなかったことがいろいろあった。患者の気持ちに寄り添える医師になりたいと思っていて、そのヒントになるような経験ができた」と顔をほころばせた。