プログラミングで作品づくり体験 こども霞が関見学デー

25の府省庁などがさまざまなプログラムを実施し、夏休みの子供たちに社会を知る機会を提供する「こども霞が関見学デー」が8月7、8日の2日間開催された。経産省や文科省では、来年度から学校現場で本格的に導入されるプログラミング教育にあわせたアプリなど教育関連の展示が行われ、多くの親子連れでにぎわった。

自分で選んだ翼で飛行をシミュレーションする参加者

経産省では「未来の教室で学ぼう!」というテーマの下、各種企業と連携し、先端技術を活用した新しい学びを体験できるコーナーを設置。STEAM教育の視点で空の世界をひもとく「翼の法則をみつけよう」というアプリは、自分で選んだ翼を飛行機の胴体に取り付けると、それがどう飛行に影響するかシミュレーションできる。翼の翼面積の求め方や後退角の影響など高度な学びにも対応しており、親子で熱中する様子がみられた。

迷路やパズルゲームなど遊びながら空間認識や平面認識の能力、思考力の育成を目指す教材アプリに取り組んでいた子供たちは、次々と表示される難問にも積極的に挑戦。「ゲームは100種類あるのでルールの理解が難しいかと思ったが、1問目を解いた子供は難なく2問目、3問目とこなしている」(出展企業担当者)と適応性の高さをみせていた。

「直感型ビジュアルプログラミング」と銘打ったアプリのコーナーでは、低学年の子供たちがプログラミングによる「作品」づくりに挑戦。同アプリはコマンドなどを入力するのではなく、指示は全てアイコンで選択する形になっているため、プログラミングの知識や経験がなくてもイメージを組み合わせることで簡単に作品が制作できる。完成した作品をマーケットにアップロードし、それが誰かにダウンロードされれば、マーケット内で使えるコインが手に入る仕組みも備えている。

「情報処理検定」を体験する子供たち

アプリを開発した企業の担当者は、学校現場でプログラミング教育の導入方法が課題になっている現状を踏まえ、「何のためにプログラミングを学ぶのかよく分からないという声をよく聞く。自分の作品を発表する場を用意すれば、マーケティングや著作権の考え方なども身に付けられるし、プログラミングが人を喜ばせることにつながっていることを学べる」と強調した。

経産省教育産業室の松野浩二係長は今年の見学デーについて「非常にたくさんの方々に来場していただきうれしく思っている。未来の教室についても、より多くの人に知ってもらえるよい機会だと捉えている」と話した。

文科省では、キーボード入力や世界遺産のクイズに挑戦するとエコマネーがもらえる「検定試験プログラム」や、スマートフォンに必要なセキュリティーをプログラミングの視点から学ぶ講座をはじめ、さまざまなプログラムを用意。低学年の児童から中学生まで、子供たちが熱心に取り組んでいた。