最先端IT学ぶサイエンス情報科設置 熊本県が高校改編

高校の特色化を図る狙いで、熊本県教委は8月19日、同県立熊本西高校の理数科を2020年度から「サイエンス情報科」に改編する方針を、定例会で決めた。学校設定科目として仮想現実(VR)やeスポーツについて学んだり、遠隔教育システムで企業と学校を結び、最先端の情報技術(IT)に触れる授業を実施したりすることを想定している。

現在定員40人の熊本西高校の理数科について、定員や学科を維持したまま、「サイエンス情報科」に名称を変更。情報技術について学べる学校設定科目を充実させる。

具体的には、VRやeスポーツなどの先端技術の仕組みを学んだり、県立工業高校と連携して高度なプログラミング教育を展開したりする。企業との連携では、遠隔教育システムで企業と学校を結んで、最先端の情報技術について知る授業を行う。

また、1年生でイングリッシュキャンプを実施し、2年生の海外研修では現地の大学で学んだり、現地の高校生と交流したりするなど、英語によるコミュニケーション能力を身に付けるプログラムも重視。これらを通じて、世界で活躍できる幅広い科学人材を育成する。

文科省の高校教育の担当者は「VRなどを情報の授業で扱う事例はあるが、学科として最先端の情報技術を前面に打ち出すのは、全国的にも珍しいのではないか」と話している。