夏休み明けに教職員増員 いじめ問題対応で岐阜市教委

岐阜市立中学校3年生の男子生徒が転落死し、自宅からいじめを示唆するメモが見つかった問題を巡り、岐阜市教委は8月20日、夏休み明けからいじめ対策や生徒のケアを強化するため、教頭を2人体制にするなど教職員計4人を増員すると明らかにした。また、在校生へのアンケートで男子生徒へのいじめを見たり聞いたりしたと答えた約100人のうち、約50人から聞き取りに協力するとの回答が得られたとして、第三者委が夏休み明けから聞き取りを始めるとした。

第三者委は同日、非公開の会合を市役所で開催した。岐阜大学の元教授で、現在は同学大学院で非常勤講師を務める橋本治委員長によると、聞き取りは委員5人に県弁護士会推薦の弁護士3人を加えた計8人が、2人一組で行う。9月中に終えられるようにする。また今後、教職員全約40人と市教委への聞き取りも行い、組織としていじめに対応できていたかどうかも調べる。

同日夜には、男子生徒が通っていた中学校で市教委が保護者説明会を開き、いじめなどへの対応を専門とする教頭を新たに配置して教頭2人体制にすることや、校長経験者など教員の仕事を支援する3人の職員を増員すると伝えた。いじめや悩みを抱える生徒が相談しやすい環境を整えるためとしている。

また、男子生徒が在籍していたクラスについては、夏休み明けから年度末まで生徒指導主事が受け持つなど、今後の指導方針が示された。

説明会には500人以上の保護者が集まり、「教員の業務量を減らして子供と向き合う時間を取れるようにしてほしい」などの意見が出された。

男子生徒は7月3日、自宅近くのマンションから転落死した。市教委によれば、自宅から見つかったメモにいじめを示唆する内容が書かれていた。