理不尽な校則や指導は見直しを ブラック校則PJが要望書

学校の理不尽な校則や指導の早急な見直しを――。生来の髪の色が黒ではない子供に対し、髪を黒く染めてくるよう指導する(黒染め指導)などの「ブラック校則」の実態を調査し、署名活動を展開していた「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」は8月23日、ブラック校則を見直すよう求めた約6万筆の署名と要望書を、文科省に提出した。省内で記者会見も開き、同プロジェクトのスーパーバイザーを務める評論家の荻上チキ氏は「校則による指導は、管理教育の厳しかった1980年代よりも現在の方がむしろ強まっている」と指摘して、校則を理由にした厳しい生徒指導の在り方を問題視した。

ブラック校則の見直しを訴えるプロジェクトのメンバー

同プロジェクトは2017年に大阪府立高校の女子生徒が、黒染め指導をした学校を訴えた裁判をきっかけに発足。同年12月14日~今年8月22日の間に6万334筆の署名が集まった。また、並行して実施した調査では、黒染め指導以外にも、下着の色が決められていたり、スカートの長さが決められていたりするなどの実態が浮き彫りとなった。

要望書では、文科省に対し▽学校の校則や校則を理由にした指導について、文科省が実態調査をすること▽教育委員会や学校に向けて、児童生徒の意見を反映させた校則の改善や、教師による適切な運用を促す通知を出すこと――を求めた。

また、黒染め指導をはじめ、下着の色を決めるなどのセクシュアルハラスメントにつながる指導や、性的少数者の差別、偏見につながる服装規定などを廃止することも提言した。

荻上氏は「プロジェクトの活動を通じて、理不尽な校則に対し疑問の声が広まっている。人権侵害に当たるような校則は、体罰の禁止と同じように国が対策を進めるべきだ。今後も校則を変えていく社会的機運を高めていきたい」と一連の活動を総括した。

プロジェクト発起人の一人で、「ストップ!いじめナビ」副代表の須永祐慈氏は「学校生活にルールは必要だ。そのルールを大人と子供が丁寧に話し合い、お互いに納得して運用していけば、子供も守るようになる。これからの校則は、子供自身が主体的に作っていくものにしていく必要がある」と強調した。須永氏は教育新聞の連載で「校則にしばられる生徒たち―浮かび上がる学校の歪み」を寄稿している。

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