教育用PCは5.4人に1台 ほど遠い「1人1台環境」

今年3月時点の、学校に配備された教育用コンピューター1台当たりの児童生徒数は5.4人で、前年度の5.6人からやや改善したことが、文科省が8月30日に公表した「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」の速報値で明らかとなった。同省は6月に公表した「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」(最終まとめ)で、25年度までに「1人1台環境」の実現を目指しているが、目標からはほど遠い現状が浮き彫りとなった。

教育用コンピューター1台当たりの児童生徒数の推移

同調査によると、教育用コンピューター1台当たりの児童生徒数の平均値は5.4台で、09年以降改善が続いている。最高は佐賀県の1.8台、最低は愛知県の7.5台だった。教育用コンピューターの整備率は18.6%、台数は216万8366台だった。

その他の学校のICT環境整備状況は、普通教室の無線LAN整備率が40.7%(前年度調査比6.2ポイント増)、30Mbps以上のインターネット接続率は93.4%(1.6ポイント増)、今回の調査の新規項目である、普通教室の大型提示装置整備率は51.2%だった。

校務関連では、教員の校務用コンピューター整備率は120.6%(同0.7ポイント増)、統合型校務支援システムの整備率は57.2%(同4.7ポイント増)。

教員のICT活用指導力をみると▽教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力 86.2%▽授業にICTを活用して指導する能力 69.7%▽児童生徒のICT活用を指導する能力 70.2%▽情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力 80.5%――だった。

同調査は全国の公立学校(小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校)を対象に、19年3月1日時点でのICT環境の整備状況や授業を担当している全教員のICT活用状況を調べた。