スピーキング、ライティング力を伸ばす 実践など発表

英語4技能・探究学習推進協会が8月31日に都内で開催した「第1回ESIBLA教育フォーラム―英語4技能の授業実践―」では、教員を対象とした指導法に関する講演や、教員による実践発表もあった。

実物を活用し、生徒に発話させる工夫を実演する松坂伸彦教諭

学校の授業や研修で講師もしているというSapiens Sapiens(サピエンス サピエンス)代表取締役の山内勇樹氏は、スピーキング力を伸ばす英語指導法について講演し、「ネーティブに任せるのがいいという声もあるが、日本人の先生がベストだ」と強調。その理由について「なぜ生徒の発話が止まるのか、同じ誤りに陥るのかを理解して指導できるのは、英語を第2言語として話せるようになった日本人の先生だけだから」と述べた。

スピーキング力を伸ばすポイントは3つだとして、▽さまざまな文法を知っていても、選択肢が多すぎるとかえって選べないため、表現法を絞って伝え、短くシンプルに発話させる▽扱うシチュエーションを一つに限定し、ある程度話せるようになり、各自で成功モデルが確立したら次へ進ませる▽文法を教えてもスピーキングは進まないため、スピーキングの型を教えてから文法を説明する――と説明。

生徒が英語を話せるようになるために大事なこととして、「楽しさを共有すること。楽しさを演出し、励ます必要がある」と訴えかけた。

芝中学・高校(東京都港区)の松坂伸彦教諭は、「話したくなるスピーキング、書きたくなるライティングにするために」と題して実践発表。

冒頭で参加教員約40人を前方に集め、「~するには小さすぎる」などを意味する簡単な英文を3つ提示。子供服や、天井に貼り付けたバナナなどを示し、その状態を英語で語らせた。

その上で、「生徒が話したくなる授業にするために心掛けていることは、スライドではなく実物を見せて引き付けること、集合させて練習させること」と説明。

暗唱活動や意見論述は4~6人のグループに分かれたゲーム形式で進めていると述べ、「英検の2次試験やTOEFLを受験する際に求められる意見論述をさせようとしても、生徒は『内容が思い付かない』と戸惑う。まずは、ネタがないというストレスから解放するため、話題の方向性リストを提示し、ハードルを下げた上で楽しみながら慣れさせる工夫が必要だ」と語った。

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