地学五輪で高校生4人全員が金メダル 文科省で成果報告

韓国で開催された国際地学オリンピックで金メダルに輝いた高校生が9月3日、帰国したその足で文科省を訪れ、白須賀貴樹文科大臣政務官を表敬訪問した。日本勢は出場した4人全員が金メダルを獲得し、過去最高の成績を収めた。

白須賀政務官と地学教育について意見を交わす受賞者たち

金メダルに輝いたのは▽大野浩輝(こうき)さん(筑波大学附属駒場高校2年)▽寺西雅貴さん(灘高校3年)▽中尾俊介(洛星高校3年)▽山野元暉さん(灘高校3年)――。加えて国内予選で金賞を獲得し特別派遣された山田耀(あきら)さん(筑波大学附属駒場高校3年)も、受賞対象ではないものの金メダル相当の高得点だった。

白須賀政務官に結果を報告した受賞者らは、地学の面白さや高校における地学教育の充実などについて意見を交換した。また受賞者のうち3人は高校で地学の授業が開設されておらず、独学で成果を上げたことにも触れた。

寺西さんは「日本は地学が理科4科目の1つとして確立されている点で、他国と比べて進んでいると思う。一方で他教科と比べ履修率が明らかに低い。理系ではそもそも地学の授業が開設されていなかったり、文系では地学基礎で一部のことしか学べなかったりする。日本が自然災害が多い特殊な国であることも踏まえ、地学教育を改善してほしい」と話した。

山野さんは「地学を受験科目に選べる大学を調べると、数十校しかなく驚いた。大手の模試でも地学の受験者は、他の教科と比べ2桁くらい少ない。大学受験の観点でも地学の学習環境改善に着手してほしい」と訴えた。

今年で13回目を迎える国際地学オリンピックは、地学分野で秀でた高校生の発掘や地学学習の充実などを目的に実施。今回は43カ国・地域から、163人の高校生が参加した。参加者は筆記や実技の試験の他、野外調査に挑戦する。